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京都循環経済研究所 2021年度の課題

2021年度、京都循環経済研究所の活動は3年目をむかえます。これまでの活動をまとめあげながら新たな展望をきりひらく「実りの年」にしなければなりません。

 

<2020年度の活動のまとめ>

 2020年度は、新型コロナウイルスの感染拡大というなかで、さまざまな制約をうけ、残念なことが少なからずありましたが、研究所として2年目の活動を進めてきました。

1 調査研究

(1)電池について

 くらしのなかで使われている乾電池、充電式電池、ボタン電池、リチウムイオン電池などさまざまな電池について適正処理するための情報整理をすすめることをめざしました。

蛍光管リサイクル協会として京都市ごみ減量推進会議の助成をうけ「あらためて電池について考える」調査研究をすすめることができたのはとてもありがたいことでした。

その結果、電池の適正処理としては「水銀対策」とともに「資源の有効利用」という視点をあわせもつことの必要性が確認されました。また、「リチウムイオン電池由来の発火事故」という調査研究課題が浮かび上がってきました。

(2)プラスチック問題について

 プラスチック問題は気候危機の問題とともに現代の環境問題のトップテーマです。プラスチックによる海洋汚染をはじめとした現実をふまえて、プラスチックごみの発生抑制、その処理方法など「循環経済」の視点から情報提供に努めてきました。

(3)LEDのリサイクルについて

2019年、「LEDのリサイクルの可能性を探る」調査研究をすすめました。その成果を整理し、情報提供をすすめながら、必要な追加調査を行うことをめざしましたが、結果的には十分なことができずに終わりました。

2 情報発信

研究所の情報発信の媒体として「循環経済」を旬刊で発行してきました。2020年度は期間中に第41号から第76号まで発行してきました。

ホームページでは、各種レポート等の記録保存につとめてきました。

「年報2020」を発行しました。

3 事務所運営

蛍光管リサイクル協会、レイチェル・カーソン日本協会関西フォーラムとの共同事務所として運営してきました。賛助会員のみなさまのご支援に感謝いたします。

 

<2021年度の課題>

1 調査研究

(1)電池について

 2020年度、「あらためて電池について考える」調査研究にとりくむなかで、「リチウムイオン電池由来の発火事故」の問題が課題として浮かび上がってきました。2021年度は、この問題について関係者と情報交換をすすめ、提言ができるようにしたいと思います。

(2)プラスチック問題について

 プラスチック問題についてプラスチックごみの発生抑制、その処理方法について「循環経済」の視点からとりあげていくことにします。

とくに、プラスチック容器包装とともに、製品プラスチックについて、分別回収・資源活用のあり方を考えていくことにします。

2 情報発信

「循環経済」の発行を継続し、年度内の100号到達をめざします。

「循環経済」はひきつづき「手配り新聞」として発行し、発行頻度、編集内容についても、従来どおり、4ページものを旬刊で発行していくことにします。

ホームページでは、当面の「お知らせ」とともに、各種レポート等の記録保存につとめることにします。

「年報2021」を発行します。

3 その他

・事務所運営については、ひきつづき蛍光管リサイクル協会、レイチェル・カーソン日本協会関西フォーラムとの共同事務所として有効活用できるようにつとめます。

・ZOOM会議システムの有効な活用方法を検討します。

 

・賛助会員のみなさまには、ひきつづき活動を支えていただきますようお願いいたします。