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GX実行会議

GX実行会議

最近、岸田内閣の原発政策の転換の話題などに関連して、GX実行会議のことがメデイアでもよく取りあげられます。

このGX実行会議とは、「グリーン・トランスフォーメーション実行会議」のことで、2022年7月27日に開催が決められたものです。その開催趣旨は「産業革命以来の化石燃料中心の経済・社会、産業構造をグリーンエネルギー中心に移行させ、経済社会システム全体の変革、すなわち、GX(グリーン・トランスフォーメーション)を実行するべく、必要な施策を検討するため」(内閣総理大臣決済)とされています。

会議の構成は、

議 長 内閣総理大臣

副議長 GX実行推進担当大臣、内閣官房長官

構成員 外務大臣、財務大臣、環境大臣及び有識者

とされ、会議の庶務は内閣官房が行うこととされています。

 第1回GX実行会議で「GX実行会議における議論の論点」が

 1 日本のエネルギーの安定供給の再構築に必要となる方策

 2 それを前提として、脱炭素に向けた経済・社会、産業構造変革への今後10年のロードマップ

と示されています。また、「参考」として『新しい資本主義のグランドデザイン』『骨太方針2022』(6月7日閣議決定)から、以下の諸点が示されています。

◆ウクライナ情勢によって、日本は、資源・エネルギーの安定的な確保に向けてこれまで以上に供給源の多様化・調達の高度化を進めロシアへの資源・エネルギー依存度を低減させる必要がある。

◆エネルギーの安定的かつ安価な供給の確保を大前提に、脱炭素の取組を加速させ、エネルギー自給率を向上させる。

◆また、電力需給ひっ迫を踏まえ、同様の事態が今後も起こり得ることを想定し、供給力の確保、電力ネットワークやシステムの整備をはじめ、取り得る方策を早急に講ずるとともに、脱炭素のエネルギー源を安定的に活用するためのサプライチェーン維持・強化にとりくむ。

◆脱炭素化による経済社会構造の大変革を早期に実現できれば、我が国の国際競争力の強化にも資する。

◆エネルギー安全保障を確保し、官民連携の下、脱炭素に向けた経済・社会、産業構造変革への道筋の大枠を示したクリーンエネルギー戦略中間整理に基づき、今後10年のロードマップをまとめる。

◆新たな政策イニシアティブの具体化に向けて、本年夏に総理官邸に新たに「GX実行会議」を設置し、更に議論を深め、速やかに結論を得る。

これまでの開催状況は

 7月27日 第1回GX実行会議

 8月24日 第2回GX実行会議

 10月26日 第3回GX実行会議

 11月29日 第4回GX実行会議

 

となっています。会議の会議資料、議事録・議事要旨は内閣官房のホームページに掲載されています。(「GX実行会議」と検索すればアクセスできます)