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COP28に注目を

気候危機打開への道を選択できるか

 

 11月30日から12月12日まで、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイで、COP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)が開催されます。

ことしの暑さの異常さについては誰もが感じたことです。気候変動問題について、これまでにつくりあげられた国際的な共通目標は、地球の平均気温の上昇を「1.5℃」でとめる、ということでしたが、今年の夏はそのレベルにまで地球の平均気温が上昇してしまったのだそうです。「地球沸騰化」というのが共通認識になったようです。

COP28は、まさにこの気候危機を打開するために解決策を見つけるための場であってほしいと思います。そのためには、いまの取り組み水準では目標達成は困難だということを明確にし、各国の役割と責任を明らかにし、行動を加速するための合意を形成する必要があります。

とりわけ、化石燃料から再生可能エネルギーへの転換、気候変動の悪影響への対応が最重要課題です。これらの課題にCOP28がどうこたえるか、注目したいと思います。

COP28の議論のようすや結果については、ひきつづき得られた情報をもとに報告する予定です。

COP(気候変動枠組条約締約国会議)のあゆみ

1992 地球サミット 気候変動枠組み条約

1995 COP1 ドイツ(ベルリン)

1997 COP3 京都 「京都議定書」採択

2005 「京都議定書」発効

2009 COP15 デンマーク(コペンハーゲン)

2015 COP21 フランス(パリ) 「パリ協定」採択

2016 「パリ協定」発効

COP22 モロッコ(マラケシュ)

2017 COP23 ドイツ(ボン)

2018 COP24 ポーランド(カトヴィツェ) 

2019 COP25 チリ政情不安のためスペイン(マドリード)で開催

2020 コロナ感染拡大で延期

2021 COP26 イギリス(グラスゴー) 「グラスゴー気候合意」      

2022 COP27 エジプト(シャルム・エル・シェイク)

 

2023 COP28 アラブ首長国連邦(UAE)(ドバイ)